四国電力として約30年ぶりの新設水力発電所となる黒藤川発電所(愛媛県久万高原町、流れ込み式、1900キロワット)の建設が佳境を迎えている。追加で斜面の補強工事などを行った影響で運転開始予定が6カ月延期されたものの、今年12月の運開に向け、管路や発電設備の設置が着実に進む。地元の木材を活用したり、小学校の見学を受け入れるなど、地域との良好な関係の構築にも気を配っている。
同発電所は2021年6月に着工。仁淀川水系の前川に取水えん堤を設置し、約580メートルの水路トンネル、水槽、約1300メートルの水圧管路を経て発電所に至る。年間発電電力量は850万キロワット時を見込む。
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