ユアテックが製作した高所作業車のペーパークラフト

 電気工事の仕事に関心を持ってもらおうと、ユアテックは小学校高学年などを対象に高所作業車のペーパークラフトを製作した。アームの角度や長さを自在に調節できるなど、本物の車両を精巧に再現。東北活性化研究センター(会長=佐竹勤・ユアテック社長)が主催し、同社が2020年度から参加する出前授業などで配布する。

 ペーパークラフトは、のり付けのみで組み立てられるなど、初心者でも気軽に挑戦できる。青緑赤の3本のラインといった同社車両のデザインが細かな部分まで再現されており、マスコットキャラクター「ユアちゃん」と共に飾って楽しむことができる。

 アームは、最大23センチメートルまで伸ばすことが可能。アームの状態に応じ、地上に対して水平に保てるよう、バケットの角度も調整できる。

 ユアテックは、企業や団体と小中高校をつなぎ、地域社会や地域の産業に興味を深めてもらうことを目的とする出前授業「TOHOKU わくわくスクール」に、20年度から初めて参加する。出前授業では、簡単な電気回路の製作を予定。照明が点灯する仕組みを解説する。

 ペーパークラフトも出前授業の教材の一つとして開発した。受講者に配布し、自宅などで組み立ててもらうことを想定している。

 ユアテックの担当者は「ペーパークラフトを通じて電気工事の仕事に興味を持ってもらうとともに、当社にも親しみを持ってもらうきっかけとなれば」と期待を寄せた。

電気新聞2020年4月8日