ニチコン、ナノテラスに加速器向け電源納入／１日から本格稼働

2024/04/05 4面

ナノテラスの加速器向けに充電器、モジュレータなどを納めた

　ニチコンは４日、次世代放射光施設として注目を集めるナノテラス（仙台市）に、加速器用電源を納入したと発表した。加速器は電子を光速近くまで加速するために用いる機器で、放射光を効率よく得る上で重要な役割を果たす。同社はこの加速器向けに、モジュレータ電源と超高精度高電圧充電器、小型電磁石用直流電源などを納めた。
　ナノテラスは、太陽光と比べて１０億倍以上の明るい「放射光」を用いて、物質の構造や状態をナノ（１０億分の１）レベルで可視化する施設。その特性から「巨大な顕微鏡」とも呼ばれる。

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