◆電力先物市場がスタート

(17日、東京・日本橋)

 東京商品取引所(東商取)は9月17日、電力先物市場を試験上場した。先々の電力取引価格を固定し、電気事業者の収支を安定的にするなど、多くの活用メリットが期待される。写真は上場セレモニーの様子(東京・日本橋)

 

◆台風15号が関東上陸

 9月上旬には過去最強の勢力を誇る台風15号が関東に上陸した。直撃した千葉エリアなどでは大量の倒木や土砂崩れの影響で配電設備が被災。東電PGを中心に懸命な復旧作業に当たったが、大量の倒木処理など、これまでの想定を超える対応に迫られ、全面復旧に3週間近く要することになった(9月20日、千葉県八街市)

 

◆記録的な大雨

 10月12日に伊豆半島に上陸し東日本を縦断した台風19号は各地に記録的な大雨をもたらした。関東信越や東北地方では多くの河川で氾濫や堤防の決壊などが発生。浸水や土砂災害の影響は配電設備や水力発電にも及び、電力各社は復旧作業に当たった。写真は河川の氾濫で冠水した被災地(10月13日、埼玉県川越市)

 

◆勝野氏が再登板

 6月に電気事業連合会の会長に就任した関西電力の岩根茂樹社長が、同社の金品授受問題で辞任したことを受けて、10月18日に中部電力の勝野哲社長が再登板することとなった。同日会見した勝野会長は「業界が一丸となり、電気事業や原子力発電に対する国民の皆さまの信頼回復に取り組んでいく」と決意を述べた(東京・大手町)

 

◆新型EVや将来像など提案

 10月に開幕した「東京モーターショー2019」では、国内外の企業・団体が「オープンフューチャー」をテーマに新型電気自動車(EV)や自動運転技術を紹介。V2H(車から宅内への給電)など自動車の新たな活用方法も提案し、自動車の将来像をPRした。写真は、超省エネEVのコンセプトカーに試乗する小泉進次郎環境相(右)とトヨタ自動車の豊田章男社長(10月24日、東京都江東区)

 

◆LNG導入50周年

 LNGが日本に導入されてから今年で50年を迎えた。11月6日には東京ガスやJERAなど4社が、初受け入れの地である横浜市で記念式典を開催した

 

◆初の3日間訓練

 中国電力島根原子力発電所での原子力緊急事態を想定した国の原子力総合防災訓練が、11月8日~10日まで島根県と鳥取県で行われた。3日間の訓練は初めて。初動対応などを確認したほか、住民避難も実施。島根原子力発電所2号機の新規制基準適合性審査は、2月からプラント側の審査が本格的に再開。審査は、おおむね順調に進展した(11月8日、島根県松江市)

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