開発する重力蓄電設備のイメージ TMEICは早ければ来年度にも、「重力蓄電システム」の実証実験を始める。系統電力の需給に余裕がある時に数十トンの重量物をモーターで引き上げ、供給力の足りない時に降ろして発電機を回す仕組み。1千キロワット程度の出力を見込む。岩手県大槌町の採石場跡などで実証施設の設置を検討中。高さ約140メートル、傾斜角70度の斜面にケーブルカーの原理を用いる複数台の昇降機を設置する計画だ。TMEICが誇る大型モーターの技術や再生可能エネルギーマネジメントの知見を生かし、高度な運用体制の構築を目指す。