ユニホームを刷新したことにより、現場社員のモチベーション向上にもつながっている

 JERAは5月1日、発電所員向けユニホームを刷新した。生地の質感や裁断を工夫し、動きやすさを追求したほか、しわ・汚れが付着しづらい素材を採用。メモ帳や多くのペンを収納できるポケットも配置した。本社労務部などが現場ニーズをくみ取って作り上げた新ユニホームは、発電所員のモチベーション向上につながっている。

 新ユニホームは、本店の一部社員を含め約2300人が着用。ユニホームの刷新はJERA発足後初となる。2019年4月から約5年間使用した初代ユニホームは、JERAのコーポレートカラーに当たる薄いグレーと、黄緑色を採用。一方、二代目は濃いグレーを全体的に配置し、クールな印象のデザインとなった。

 ユニホーム刷新は、社員の満足度調査で改善を求める声が目立ったのがきっかけ。初代ユニホームは汚れが目立ち、しわも付きやすく、動きづらいなどの難点があった。そこで、労務部の社員などで構成するプロジェクトチームが22年4月に立ち上がり、全発電所の全150ユニットに対し、要望事項などについてアンケートを実施。それをもとに作製した2つのサンプル品について、JERAの全社員4200人を対象にどちらが良いかアンケートした結果、ミドリ安全が手掛けたユニホームが選ばれた。

 新ユニホームは、動きやすさを重視したことが特徴だ。品川火力発電所技術ユニットの古内光さんは普段、バルブの開け閉めなどに従事しているが、「しゃがみやすくなった」と歓迎。同発電所O&M電計ユニット・O&M機械ユニットの西山良さんは「心機一転で仕事を頑張りたい」と話していた。

電気新聞2024年6月20日