原産協会が今月26日に販売を開始するボードゲーム。プレイヤーは、最適なエネミックス実現による国家の発展を目指す

 日本原子力産業協会は、エネルギーのベストミックスによる、国家の発展を競い合うボードゲーム「エレクトロネーション」を今月26日に発売する。プレーヤーは、国のエネルギー政策担当者となり、各種電源を組み合わせて電力需要を満たし、社会の発展を目指す。原産協会は「電気、エネルギーミックスについて考えるきっかけにしてほしい」と発売の目的を話している。

 原産協会によるボードゲーム開発は、原子力発電所の安全対策をテーマとした「原子力発電 THE ボードゲーム」に続く第2段。原産協会の担当者は「前回以上にゲームとしての面白さ」を追求したと説明。プレーヤーは電源開発や資源確保、研究開発などに投資することで国の発展に必要な供給力を確保する。各電源にはメリット、デメリットがあるほか、国の発展レベルが上昇するほど温室効果ガスの削減要求が厳しくなるなど、現実の国際情勢も織り込んだ設定となっている。

 東北大学大学院の遊佐訓孝教授が教材として開発したゲームをもとに、ボードゲームデザイナーのカナイセイジ氏らが調整を行い完成度を高めた。販売価格は4950円で、きょう10日に予約受け付けを開始。販売サイトURLが、原産協会ホームページに掲載される予定だ。

電気新聞2024年1月10日