10月から始まったアニメ番組「ギャル研」。ユーチューブでも見られる

◆ウェブ視聴も意識

 中部電力が単独で提供する新たなテレビ番組「ギャルと博士のエネルギー研究所(ギャル研)」の放送が、今月1日から静岡放送で始まった。研究所で働く「博士」と、助手のギャル「エネ美」「ルギ子」の3人による軽快な日常会話が、エネルギーの話題へと脱線していく構成。エネルギーにまつわる雑学クイズやギャグを織り交ぜながらストーリーが展開され、楽しみながらエネルギーの知識を深められる内容になっている。

 中部電力は9月末まで、静岡放送でアニメ「EEE(トリプルイー)探偵社」を放送していた。個性豊かな動物の探偵たちが、暮らしに欠かせない電気と、電気を生み出すために必要なエネルギー資源について調査を繰り広げる内容だった。

 新たに放送を始めたギャル研は、EEE探偵社に代わる番組。人気アニメ「秘密結社 鷹の爪」や、ユーチューブの人気番組「そろ谷のアニメっち」などを手掛けるDLEがアニメ制作を担当した。

 中部電力は番組改編に向け、企画段階から半年以上かけて番組内容についてテレビ局側と検討を重ねた。EEE探偵社のテレビ放送やユーチューブ展開の実績を分析。「ウェブでの視聴も意識したアニメ番組」「ウェブにも強いクリエイターを起用」「クイズを入れる」「情報を詰め込みすぎない」といった方向性を決めた。

 番組の企画段階から携わってきた総務・広報・地域共生本部広報制作グループの川上直香氏は、「くすっと笑える番組になるよう工夫した。普段はユーチューブを見ている人にも、楽しみながらエネルギーに関心を持ってもらえるとうれしい」と話す。

 番組は毎週日曜日の午前11時24分から3分間放送。その翌日にはユーチューブで動画を公開する。

電気新聞2023年10月6日