東京2020大会
7月23日から東京五輪が、8月24日から東京パラリンピックが開催された。新型コロナウイルス感染症の世界的なまん延によって、1年の延期を経て開幕。無観客による開催となったが、夢の大橋(東京都江東区)に設置された聖火台(写真)には多くの人が集まるなど、関心の高さが伺えた。聖火の燃料には大会史上初めて水素が使われた
大会を支え
世界規模のイベントである東京2020五輪・パラリンピック大会に向けて、東京電力グループは電力供給設備特別保安態勢を敷き、電力の安定供給を守り抜いた。写真は開幕目前のオリンピックスタジアム(国立競技場)周辺で、電力設備の点検を行う東京電力PGの社員(7月20日、東京都新宿区)
島根2号が合格
中国電力は、島根原子力発電所2号機の原子炉設置変更許可を原子力規制委員会から9月15日に受領した。申請から約7年9カ月の期間を経て「合格」にたどり着き、再稼働に向けた大きな一歩となった。同社は許可受領後の10月から、住民向け説明会を各地で開催。島根県など自治体が主催する住民説明会にも担当者が参加するなど、再稼働に向けた理解促進活動も本格化した。写真は許可書の交付を受ける中国電力の大元宏朗執行役員・東京支社長(左)
岸田内閣が発足
自民党の岸田文雄総裁が10月4日の臨時国会で第100代内閣総理大臣に選出され、岸田内閣が発足した。閣僚人事では経済産業相に萩生田光一氏、環境相に山口壯氏、文部科学相に末松信介氏、国土交通相に斉藤鉄夫氏を起用した
寿都町長選、現職が再選
高レベル放射性廃棄物の処分地選定に向けた文献調査が進む北海道寿都町の町長選が行われ、調査続行の是非に対する町民の判断に注目が集まった。10月26日に行われた投開票の結果、文献調査への応募を推進した現職の片岡春雄氏(左)が、撤回を掲げた新人候補を退けた
ドローン実用化へ
ドローンなどのIOT技術を導入し、安全性向上と効率化を両立させる動きが本格化してきた。関西電力送配電は11月15日、送電工事現場で資機材運搬用ドローンの実運用を開始した。77kV湖東連絡線の碍子などの取り換え工事で実運用を実施=写真。同社は山地の鉄塔など、搬入路が確保されていない地点で行う送電線工事の安全性や効率性などを向上するために資機材運搬用ドローンの開発を進めていた(滋賀県彦根市)
COP26
英国グラスゴーで開催された国連気候変動枠組み条約第回締約国会議(COP26)が11月13日、合意文書を採択し閉幕した。国際排出量取引を含む全ての実施指針(ルールブック)が完成。石炭火力については段階的に低減する努力を加速させるとし、新設への投資だけでなく既設も対象とした点は、これまでの国際合意を越えた。写真はCOP26議長国のボリス・ジョンソン英首相(COP26事務局提供)