生産能力を増強した小型実証設備第1プラント 出光興産は21日、全固体リチウムイオン電池の材料となる固体電解質の量産技術を検証するため、千葉事業所(千葉県市原市)内に設置している小型実証設備第1プラントの能力増強工事が完了したと発表した。年間数トンだった生産能力を同十数トン規模まで拡大。次のステージとなる大型パイロット装置を用いる検証に向けて取り組みを加速する。2027~28年度の量産化へ弾みをつける。
全固体電池は従来の液体電池に比べてイオンの動きが速い。電気自動車(EV)に用いれば充電時間の短縮や出力向上が見込める。