住友電気工業は30日、英国とアイルランドを結ぶ全長190キロメートルの高圧直流送電(HVDC)システムの試運転が完了し、実運用へ向けて引き渡したと発表した。2021年にスイス投資ファンド傘下の「グリーンリンク・インターコネクター」から受注し、シーメンス・エナジーと共同で建設を進めていた。運用が開始されれば38万戸の家庭への電力供給や電力供給系統の安定化が可能。再生可能エネルギーの利用拡大につながると期待される。
住友電工は32万Vの直流XLPE(架橋ポリエチレン)ケーブルを含めたケーブルシステムの製造や建設、保守を担当。22年にコンソーシアムによる建設を開始した。