日本原子力文化財団(桝本晃章理事長)は、原子力災害が発生した際に取るべき行動のポイントなどをまとめた名刺サイズの冊子を発行し、自治体などに配布を進めている。放射線から身を守るための最低限の知識を簡潔に記載した。同財団では「平時から財布などに携帯し、いざという時に備えてほしい」と話している。
今年2月に発行した小冊子「原子力災害が起こったら―その時、あわてずに行動するために」は18ページ(裏表)で蛇腹折りの体裁。財布やカードケースに入るよう名刺サイズで作成し、携帯しやすいよう工夫した。
具体的には、放射線や放射性物質から身を守るための基本的な事項を押さえた。屋内退避をする際には、花粉対策をイメージするなど専門的な知識がなくても直感的に理解できるよう記載。予防的防護措置準備区域(PAZ)と緊急時防護措置準備区域(UPZ)で取るべき行動の違いを整理したほか、避難に備え、あらかじめ準備しておく持ち物のチェックリストも付けた。
自治体や学校、立地地域の住民らの活用を想定。冊子は無料で、原則1団体100部まで配布する。問い合わせは同財団企画部まで。
電気新聞2019年5月20日
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