関 洋介氏

◆付加価値高め地域貢献/副社長・関 洋介氏コメント

 IoGプラットフォームは構想段階の話ではなく、既に実証に向けた設備投資が進んでいる。ここまで取り組みが進む競合他社はいないのではないか。当社は単に配電事業の担い手になるだけではなく、NTTらしさといった付加価値を実現して地域に貢献したい思いがある。八百津町での取り組みが成功するかは、当社にとって重要なポイントになる。

 蓄電池(の事業全般)は、調整力の中核になる。蓄電池は電力市場を使った取引や、(卸市場価格が高い時に放電するなど)電力小売事業のボラティリティー(価格変動性)の抑制といった方法でマネタイズする。IoGプラットフォームも含め、様々な用途で蓄電池を使っていく。

 蓄電池を様々な取引に応じて手動で動かすことは難しく、制御の自動化が必要だ。自動で最適に蓄電池を制御するシステムは既に開発を進めていて、成果が出始めている。まずは社内向けに運用するが、結果が良ければ他社の蓄電池制御を請け負うといったビジネスも可能と考えている。

気新聞2024年12月23日

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