原燃から派遣された運転員は、フランスの運転員とともに再処理工場実機の操作を経験した

 日本原燃は青森県六ケ所村の使用済み燃料再処理工場の竣工が近づいていることを踏まえ、フランス・オラノ社のラ・アーグ再処理工場への運転員派遣を行っている。昨年11~12月に第1陣の12人が同工場で訓練を実施。フランス側の運転員とともに実機の運転を経験することで、運転技術を磨いた。原燃は第1陣を含め、再処理工場竣工までに12人ずつ4回、計48人を派遣する予定。訓練経験を他の運転員と共有することで全社の技術力向上を図り、再処理工場竣工後の安全・安定操業につなげる考えだ。

 1回目の運転員派遣は昨年11月22日~12月28日まで行われた。

 2022年度上期の竣工を目指す再処理工場は08年以降、本格的な運転を行っておらず、運転経験を持つ運転員の減少が課題となっている。そうした中、今回のラ・アーグ工場への派遣は、実機操作による運転ノウハウ習得を目的として実施。1回当たり約1カ月間、運転員が起動や停止操作などを含めた実機操作を経験する。

 第1陣出発前に行われた壮行式には増田尚宏社長も参加。「計画通りプラントを立ち上げ、安全に運転できるという自信が持てるまで訓練を積んでほしい。将来の原燃を支えるプロフェッショナルとなってくれることを期待している」と激励した。

 訓練終了後の運転員からは「せん断の通常運転を経験し、せん断の工程やパラメータで確認するポイントが理解できた」「実機訓練を通じ、机上学習で学べない、細かなパラメーターの挙動を確認し、パラメーターと運転状況の関係を把握できるようになったことで、運転操作への自信につながった」との声が聞かれた。

電気新聞2022年1月19日