雪が残る中で行われた野焼き
春の訪れを告げる「くじゅう坊ガツル湿原(大分県竹田市)」の野焼きが22日、地元自治体や関係団体、九州電力グループから計約120人のボランティアが参加して行われた。今年は悪天候などのため、当初予定から2週間延期。当日は積雪が一部残っていたが、風が強く、30ヘクタールを超える湿原を例年より早い約1時間半で焼き尽くした。
湿原内の雑木を焼き払って害虫を駆除するとともに、植物の芽吹きを促すために野焼きを行う。8月の「輪地切り」、9月の「輪地焼き」、3月の「本焼き」の3段階で毎年行っており、九州電力が2016年5月に設立した九電みらい財団(代表理事=辻慎一・九州電力地域共生本部総務部長)が中核を担っている。