関西送配電カンパニーが制作した鉄塔カード

 関西電力送配電カンパニーは3月6日、同社エリア内の特徴的な4種類の鉄塔の写真と説明を記載した「鉄塔カード」を制作したと発表した。送配電事業のPRや送電工事会社の採用活動を促進するツールとして活用したい考え。鉄塔カードの制作は東京電力パワーグリッド(PG)に続き2例目。

 同社エリア内の鉄塔約3万2千基の中から、特徴的な鉄塔をカード化。同カンパニー広報グループと工務部が選定し、送電線建設技術研究会関西支部も協賛する。カード化された鉄塔は、同社で最も高い播磨西線の鉄塔や国内初の50万V設計の直流送電線・阿南紀北直流幹線の鉄塔。この他、黒部川水系で発電した電気を関西へ送電するため建設した新北陸幹線の鉄塔や、同社で初めてライトアップされ、ランドマークにもなっている信貴敷津線の鉄塔など、特に個性のあるものを選定した。表には鉄塔の写真を印刷。裏面には鉄塔の情報や特徴、位置情報が分かるQRコードを記載している。

 カードは数量限定で5千セット用意。イベント時や送電工事会社の採用活動などで1枚ずつ配布するほか、4種類をまとめて専用のカードケースに入れて配布する。今後は用意したカード数量の一部を用い、一般向け販売会の開催も検討している。

 今回の鉄塔カード制作を主導した広報グループは、「この鉄塔カードで4月に分社化する送配電会社の事業に興味を持って頂き、送電工事業界の採用活動を支援していきたい」としている。

電気新聞2020年3月9日