竣工した七ツ島バイオマス発電所
竣工した七ツ島バイオマス発電所

 IHIなど9社で構成する七ツ島バイオマスパワー合同会社は8日、鹿児島市内に建設していた七ツ島バイオマス発電所が竣工したと発表した。出力は4万9千キロワットで、発電した電力は20年間、全量を九州電力に売電する。IHIにとって国内でバイオマス発電事業を行うのは初となる。

 燃料はパームヤシ殻、木質ペレット、国内間伐材を使用。年間で約20万トンの二酸化炭素(CO2)排出削減に貢献できる見通し。

 運営する七ツ島バイオマスパワー合同会社はIHIのほか、東京センチュリー、九電工、鹿児島海陸運送、島津興業、南国殖産、日本ガス、鹿児島銀行、九電みらいエナジーで構成する。IHIの出資比率は39.9%で資本金は5億円。

 発電所の土地は、IHIが鹿児島市内に保有する一部(約6万2千平方メートル)を使用。年間の発電電力量は一般家庭約7万7千世帯分に相当する約3億3700万キロワット時となる見通し。

 ボイラーなどの主要機器はIHIグループが納入した。

電気新聞2019年5月9日