◆電源版マスタープラン策定/原子力新増設、別枠組みで

 ◇今回の登壇者 市村拓斗氏(森・濱田松本法律事務所パートナー弁護士)

いちむら・たくと 2008年早大法科大学院修了、09年弁護士登録、森・濱田松本法律事務所入所。経済産業省・資源エネルギー庁への3度の出向などで政策立案に深く関与。政府審議会はじめ各種委員なども多数務める。
 

<今回の論点>

 小売り競争促進を目的とした内外無差別の卸取引が進むが、商品の定型化や短期的指向など課題も浮き彫りとなり、供給力・調整力などの確保策が必要になっている。「電源版マスタープラン」を策定することで国全体の供給力・調整力、燃料の必要量見通しを立て、必要な量を入札などの仕組みを通じて確保することが重要だ。その際には電源建設・燃料調達のリスクを低減する枠組みも要る。原子力についてはリスクの質が異なるため、別建ての枠組みを設けるべきだろう。

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