
◇今回の登壇者/電力中央研究所理事長 平岩芳朗氏
ひらいわ・よしろう 84年東大大学院電気修了、中部電力入社。執行役員・系統運用部長、取締役副社長執行役員・経営戦略本部長兼計画部長を経て、21年4月送配電網協議会理事・事務局長、23年6月から現職。
<今回の論点>
インバータ型電源の連系拡大と同期電源の減少によって、電力システムは安定運用面で質的な変化が生じている。2025年4月28日に発生したイベリア半島全域での大規模停電に関する原因分析と対策は、同様に非同期電源の系統連系が増加する日本にとっても貴重なレッスンといえる。今後も電力システムを安定的に運用するには、供給力と調整力の確保による需給バランスの維持のみならず、電圧や無効電力制御の能力確保も重要。発電、需要、送配電の各リソースが電気物理の法則の下で一体となって挙動する電力システムの適正な周波数と電圧の維持等に向けたグリッドコードの策定や、電力系統のより精緻な計測が必要である。





