◇今回の登壇者/電力中央研究所常務理事 村田千春氏

 むらた・ちはる 1985年東京電力入社、企画部、電力契約部、電気事業連合会派遣などを経て、2013年同社執行役員、18年電力中央研究所入所。21年6月より現職。

<今回の論点>

 電力システム改革の検証を踏まえ、小売電気事業者に量的な供給力確保が求められ、中長期取引市場が創設されることになった。これらは容量市場とスポット市場の価格変動が著しい状況下で、将来の需給ひっ迫が顕在化しつつあるために導入される見込み。中長期市場では電源投資・維持・運用を見通したコストや価値を勘案し、固定費と可変費を含めることが基本とされ、事業経営と電気料金の安定を目指すための価格形成が行われると考えられる。市場の制度は小売電気事業者の経営に大きな影響を与えるため、十分な検討が必要である。

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