◇今回の登壇者/海上自衛隊幹部学校 主任研究開発官 1等海佐 後瀉桂太郎氏

 うしろがた・けいたろう 1997年防衛大学校国際関係学科卒業、2017年政策研究大学院大学・安全保障・国際問題プログラム博士課程修了、博士(国際関係論)。護衛艦みねゆき航海長、護衛艦あたご航海長、海上自衛隊幹部学校研究部員、内閣府総合海洋政策推進事務局出向、統合幕僚学校主任研究官などを経て、23年3月から現職。

<今回の論点>

 日本のエネルギー安全保障上きわめて重要となるのが台湾有事への対応である。近年、中国人民解放軍は質量両面で急速に能力を向上させており、その威力圏は南シナ海、インドネシア群島水域など日本の重要なシーレーンの多くに達している。ウクライナ戦争を教訓とすれば、戦争の激化と長期化のリスクは常に存在する。原油・石炭に加え、とりわけ重要となるのがLNGの供給源である。昨今の情勢から電力供給源に関して経済的合理性だけでなく、リスクヘッジを念頭においた経営判断が重要になっている。

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