3月2日、第13回エネルギー教育賞の授賞式が行われた
3月2日、第13回エネルギー教育賞の授賞式が行われた

 日本電気協会(電気新聞)主催の第13回エネルギー教育賞の表彰式が2日、東京都江東区の日本科学未来館で開かれた。最優秀賞に輝いたいわき市立中央台東小学校(福島県)、京都市立西京高等学校附属中学校の2校と、優秀賞・選考委員会特別賞の北海道湧別高校、和歌山工業高等専門学校の計4校に日本電気協会の福田督会長が表彰状を授与した。

最優秀賞の盾を受け取るいわき市立中央台東小学校の江尻陽子校長(中央)
福田会長(右)から最優秀賞の盾を受け取るいわき市立中央台東小学校の江尻陽子校長(中央)

最優秀賞を受賞した中川西京高等学校附属中学校副校長に表彰状を渡す福田会長(右)
最優秀賞の盾を受け取る中川西京高等学校附属中学校副校長(中央)

 主催者を代表してあいさつした福田会長は、政府が進めるエネルギーミックスに関し「国民の間で理解が進んでいるとはいえない」と指摘。「様々なエネルギーの長所・短所を徹底的に見極め、トータルとして最も現実的なエネルギーの在り方を追求していくことが強く求められる」と述べ、エネルギー教育の重要性を訴えた。

 選考委員長を務めた有馬朗人・武蔵学園長・元文部相は講評の中で、目に見えないエネルギーを教える難しさを指摘。その上で「エネルギーの問題や課題を克服し、社会を維持していくためにも若者の育成は欠かせない」と強調した。

 授賞式の後には、受賞校の事例を発表。最優秀賞の中央台東小学校は見学学習や実験体験活動などを取り入れながら、全学年が多岐にわたる学習を実施。教育機関や企業、科学関連施設などとも連携してエネルギー教育を実践している。西京高等学校附属中学校は、技術・家庭科を核に理科・社会科、美術科とのクロスカリキュラムを作成。生徒自身が視聴覚教材を制作し、幼稚園での読み聞かせ活動なども行っている。

電気新聞2019年3月4日
 
<お知らせ>

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 電気新聞は、全国でエネルギー環境教育を展開している学校を応援するための特別号『エネエコ新聞』(エネルギー環境教育新聞)を年1回、発行しています。

 2019年版は『持続可能な社会の実現へ~重要性増すエネルギー環境教育』をテーマに、気象予報士の森田正光さんに異常気象と温暖化の関係についてインタビューや、第13回エネルギー教育賞の最優秀校や優秀校に選ばれた学校の取り組みの紹介、温暖化に対する日本のエネルギー政策や電力会社の災害対策などについても解説しています。

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