1号機が営業運転を開始した石狩湾新港発電所
1号機が営業運転を開始した石狩湾新港発電所

 北海道電力は2月27日、小樽市に建設していた石狩湾新港発電所1号機(LNG、56万9400キロワット)が営業運転を始めたと発表した。石狩湾新港は同社初のLNG(液化天然ガス)火力。1号機は約62%の発電効率(低位発熱量基準)を誇り、環境特性に優れる。日本海に面する火力としても同社初となる。老朽化が進む既設火力の代替として、燃料の多様化や電源の分散化に貢献し、道内の供給安定性を高める。

 石狩湾新港1号機は、2018年10月に発電を始めて総合試運転に入っていた。27日午後2時、電気事業法に基づく使用前自主検査を終えて営業運転に至った。3月下旬までは運用性や性能の確認のため、一時的な停止作業も予定している。

 着工は15年8月。運開は当初計画から約2年前倒しした。1号機は米ゼネラル・エレクトリック(GE)の最新鋭ガスタービン「HA」を採用し、東芝がガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備に仕上げた。2号機(56万9400キロワット)は23年3月着工、26年12月運開、3号機(同)は27年3月着工、30年12月運開を予定する。

 北海道電力の大型火力としては、02年6月に運開した苫東厚真発電所4号機(石炭火力、70万キロワット)以来、約17年ぶりの新設。旧一般電気事業者10者の中では最後にLNG火力を運開させたことになる。

 LNG売買契約は、関西電力に加え、マレーシアの国営石油ペトロナス子会社であるマレーシアLNGとの間で17年3月に結んだ。18年4月から10年間、合計で年間最大約33万トンを調達する。

 燃料設備としては、北海道ガスと共同利用する石狩LNG基地(石狩市)にLNGタンクを2基建設する計画で、18年7月に1基目が完成。翌月には同社として初めてLNGをタンクに受け入れた。成長の柱に掲げるガス供給事業も具体化しており18年12月にはLNGを初出荷している。

電気新聞2019年2月28日