三菱電機は21日、米グーグル傘下の「Kaggle(カグル)」が主催する世界最大規模のAI(人工知能)コンペティションで、社員チームが金メダルを獲得したと発表した。提示された課題に対し、機械学習技術を用いて効果的な解決策を示す形式で、計3856チームが参加した。17位以上に金メダルが与えられ、社員チームは13位だった。
コンペは今年2~5月に開催。「ローンを申し込んだ顧客が債務不履行になる可能性を予測する」という課題テーマが出された。
今回、三菱電機DXイノベーションセンターの新谷祐矢さん、奥村健人さん、福原昇馬さんのチームが受賞に至った。データの基礎集計や可視化により特徴を追究する「探索的データ分析」に基づくモデル構築などが評価された。
カグルのコンペでメダルを通算計3個(金メダル1個、銀メダル以上2個)獲得すると「カグルコンペティションマスター」の称号が与えられる。今回の受賞で新谷さんと奥村さんに同称号が授与された。
三菱電機は5月に全社横断型のデジタル基盤「Serendie(セレンディ)」を発表した。同基盤に様々な機器やシステムからのデータを集約し、新たな価値創出につなげていく。
電気新聞2024年6月24日
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