1月1日に発生した令和6年能登半島地震。最大震度7を観測し、石川県珠洲市や輪島市、能登市など、能登半島北部を中心に大きな爪痕を残した。電力設備としては特に配電設備へ甚大な被害が生じた。北陸電力にとってはこれまでに経験したことのない規模の災害となり、他社からの応援を受ける初めての事態となった。応援に駆け付けた全国の一般送配電事業者8社や協力会社らとともに奮闘する北陸電力、北陸電力送配電の姿を写真でまとめた。
◇災害対策総本部
北陸電力と北陸電力送配電は、発災後直ちに「災害対策総本部」を富山市の本店に設置した。石川県内の停電は最大約4万戸。余震が続く中、懸命の巡視や復旧作業が始まった。
◇地震、津波、火災、土砂崩れ
地震の揺れによる建物の倒壊、津波、地震に起因する大規模な火災、土砂崩れなど、地震は人々の生活を破壊した。写真は輪島市一市ノ瀬町で発生した土砂災害現場(1月29日時点)。白く雪が積もっている場所が崩れ、家屋を押し流した。道路へ土砂が流れ込み、交通を遮断した場所も多く、災害救助、復旧作業の大きな妨げとなった。