電子ペーパーを活用した電柱広告。低圧配電線から電力を供給する(13日、東京・向島)
電子ペーパーを活用した電柱広告。低圧配電線から電力を供給する(13日、東京・向島)

 東電タウンプランニング(TTP、東京都目黒区、市田雅之社長)とパナソニックは13日、LPWA(省電力広域)無線通信と電子ペーパーを活用した電柱広告の実証実験を開始したと発表した。日本パーキング(NPC、東京都千代田区、岡本政彦社長)が運営管理する東京・向島の駐車場で実施する。実験は来年3月まで。

 空車・満車の情報を、駐車場に設置した発信機から電柱上に設置した制御ボックスへ無線で発信。電柱広告の電子ペーパーで表示を切り替える仕組み。幹線道路から見えない駐車場の空き状況を路地手前で確認可能にし、駐車場の稼働率向上、渋滞緩和、違法駐車解消に役立てる。

 TTPは、新しい電柱広告の効果や事業性を検証。パナソニックはLPWA無線通信とシステム全体を開発。三和サインワークス(大阪市、長田伸之社長)が筐体(きょうたい)と看板の開発、大日本印刷が電子ペーパーを開発した。電柱広告をネットワーク化し、リアルタイムで情報表示することで、新たな広告媒体の在り方や情報通信サービスの有効性を検証する。

電気新聞2018年9月14日