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 四国電力は5月30日から電柱を活用した情報配信サービスの実証試験を始めた。四国4県の遍路道の要所にある電柱509カ所にビーコン(電波受発信器)を設置し、霊場の紹介や道案内、周辺の店舗情報などを配信する。期間は2019年3月まで。

 四国電力送配電カンパニー配電部の山口隆浩副部長は「実証試験でノウハウを取得し、新たな事業展開につなげていきたい」と話した。

 ビーコンは、電柱の高さ4~5メートルの位置に設置。スマートフォンなどで四国電力のお遍路サポートアプリ「遍路のあかり」をダウンロードしておくと、ビーコンの前後約30メートルで反応し半径約1キロメートルの情報を受信する。5月30日には四国霊場86番札所・志度寺に近い香川県さぬき市の県道沿いで、報道向けにビーコンとの通信状況をデモンストレーションした。

 現在、四国全体で飲食店や宿泊所など457店舗の情報を掲載しており、今後さらにコンテンツの充実に努める。実証試験中のアプリダウンロードや情報掲載料は無料。四国電力は実証試験中に情報ダウンロード数5千件の目標を掲げている。情報掲載店舗やアプリユーザーのニーズ把握、ビーコン設置位置の検証、受信者の行動分析などを行い、実証試験終了後の事業展開に生かす。

電気新聞2018年5月31日
 
四国電力 お遍路サポートアプリ 遍路のあかり 案内ページ
http://www.yonden.co.jp/cnt_henrosupport/