千葉市役所で開かれた東洋エンジの本社移転会見に、マリーンズのマスコットも駆けつけた

 東洋エンジニアリングは28日、本社を千葉県習志野市から、千葉市の幕張テクニカルセンターに移転すると発表した。新オフィスでの業務は2025年1月に始める。千葉市の企業立地補助制度を活用する。新本社で新しい働き方や柔軟なオフィス運用を実践し、さらなる成長を目指す。

 同日、千葉市役所で、東洋エンジと千葉市が共同会見を開いた。細井栄治社長は「オープンで活発にコミュニケーションできる事務所にしたい」と語った。東洋エンジは社員の7割が千葉県、3割が千葉市に居住している。神谷俊一・千葉市長は「職住近接によって社員のウェルビーイングを向上できる」と立地の利点を説明した。

 新本社では、東洋エンジとグループ会社4社の約1600人が働く。エンジニアリングセンター機能や営業、企画、経理、人事総務などの部門が入る。施設の延べ床面積は約2万792平方メートル。

 本社移転をきっかけに、プロ野球の千葉ロッテマリーンズとオフィシャルスポンサー契約を結んだ。従業員の士気を高めるとともに、知名度向上を狙う。4月23日に、東洋エンジ初の冠試合「脱炭素チャレンジ それいけ!TOYOナイター」を開催する。

 東洋エンジは技術研究所も千葉市に移転した。千葉市に経営資源を集中し、脱炭素関連の事業を推進していく。細井社長は重点分野として持続可能な航空燃料(SAF)や燃料アンモニアのほか、「ソーラーカーポートや農地のオンサイトPPA(電力購入契約)にも投資を考えたい」と述べた。

電気新聞2024年3月29日