東北電力は19日、弘前大学と今年1月まで共同で行っていた人工知能(AI)の音声認識・言語処理技術を活用した研究について成果発表を行った。コールセンターの通話音声データの自動要約については、実用化が難しいと判断したが、津軽弁の正確な文章化に成功した。同社は津軽弁の標準語への変換・文章化に向けて、同大学と引き続き研究を行っていく方針だ。詳細内容や期間は今後詰める。

 両者がAIを活用し行っていた研究は、通話音声データの文章化と自動要約を行い、それが実用的な文章として理解可能か評価・検証を行うもの。同時に、津軽弁を正確に認識し標準語に変換できるか、方言の認識精度向上についても研究を行っていた。東北電力は、これらの成果を顧客から受け付ける電話の待ち時間短縮など、サービス向上に活用していくとしていた。

 自動要約に関する研究では、通話音声データの文章化と重要語の抽出・分類を達成。ただ、通話音声データの中に主語・述語がないといったことがネックとなり、自動要約の実現は難しいと判断した。

 津軽弁の認識・変換では、津軽弁で話された通話音声データをAIが深層学習(ディープラーニング)を繰り返すことで認識精度の向上を図った。これにより、当初は75%程度だった認識率が、90%超にまで上昇。ほぼ発音通りに津軽弁を文章化することに成功した。標準語への変換については、さらに時間が必要として、研究を継続するとした。

電気新聞2018年2月20日