“電力系ユーチューバー”として活躍する電気予報士の伊藤菜々さんが、東京電力パワーグリッド（ＰＧ）銀座制御所（東京都中央区、小原伸昭所長）を訪れ、変電所や地中送電用洞道などを見学した。担当者の説明を受けながら、開閉器や変圧器などを見て回り、それぞれの役割などについて理解を深めていた。伊藤さんは「一般の人にとっては知らないことだらけだった。小売と違い送配電に目が行くことは多くないので、もっとアピールしてほしい」と語った。
伊藤さんが銀座制御所を訪問したのは１１月２１日。初めて足を踏み入れる地下の変電所や洞道に大興奮。普段は見られない空間に目を輝かせ、見えないところで安定供給を支えている姿に感動していた。
続いて、制御室に場所を移し、停電復旧のシミュレーションを見学。停電時の事故区間の特定や健全区間の自動送電などの仕組みに感心していた。その後、高調波（電流・電圧のひずみ）についてもレクチャーを受けた。高調波で生じる問題や、東電ＰＧが取り組んでいる対策などの説明を受けた。
約４時間にわたる見学を通じ、伊藤さんは「（地下変電所など）とても迫力があった。小中学生や将来の進路に悩んでいる人に見てもらい、電気に興味を持つ人が少しでも増えれば」と話した。
東電ＰＧ銀座支社の光田毅支社長は、「我々もいろいろな形でＰＲはしているが、第三者的立場からユーチューブで配信して頂くことは我々が発信する以上に説得力がある」と述べた。
伊藤さんはユーチューブチャンネル「電気予報士 なな子のおでんき予報」で、容量市場やレベニューキャップ制度などの解説動画を配信している。
電気新聞２０２２年１２月９日
※「電気予報士 なな子のおでんき予報」は＜こちら＞。
