送電設備の点検などで活用検証が進むドローン(写真はイメージ)
送電設備の点検などで活用検証が進むドローン(写真はイメージ)

 関西電力は、関西を中心にドローンの講習や空撮を手掛けるドローン撮影クリエイターズ協会(DPCA)と業務提携し、ドローン操縦者の育成やドローンを活用したサービスの開発に乗り出す。関電の研修施設である能力開発センターで、DPCAがドローン操縦の講習会を行う。送電設備や火力発電設備の保守管理でドローンを活用できる社員の養成につなげるとともに、自治体や企業からの講習会の受注も目指す。

 関電は送電設備の点検などでドローンの活用に向けた検証を進めている。2017年度に各電力部にドローンを1台ずつ配備し、18年度中にも全電力所への配備を完了する見通しだ。

 ドローンの配備に合わせて、ドローンを操縦できる社員の養成も並行して進めている。鉄塔や電柱など実際の電力設備に近い環境で講習会を行うのは全国で初めての取り組みといい、安全な操縦方法や撮影技術、データ解析の技術の習得につなげる考えだ。将来的にはドローンの自律飛行や充電インフラの検証を行うとともに、鳥獣被害対策などドローンの利用分野の拡大に向けた取り組みも進めていくことにしている。