東電HDが発行したダムカード。アクアエナジー100の契約者限定カード(右の2枚)と国土交通相の統一デザインカードがある
東電HDが発行したダムカード。アクアエナジー100の契約者限定カード(右の2枚)と国土交通相の統一デザインカードがある

 東京電力ホールディングス(HD)はきょう1日から同社所有のダム35基のダムカードを発行する。このうち13基のカードは国内電力会社として初めて、インターネットで資金提供者を募る「クラウドファンディング」で集めた資金を使って作成。ダムカードに掲載する写真の一部は、クラウドファンディング出資者が応募したものを採用している。東電HDは「多くの皆さまと一緒になってダムカードを作成・発行することで、ダム周辺地域の活性化につなげたい」としている。
 
 ダムカードはダムの画像や特徴、スペックなどを掲載したカード。ダムを訪問することで受け取ることができる。愛好家の間でコレクターズアイテムとして人気を集めている。東電HDの保有するハイダム(高さ15メートル以上)44基のうち、これまでに7基でダムカードを発行している。今回の35基分と合わせて、安全面などの観点から一般の訪問に適さない2基を除いて同社保有ダムのカードが出そろう。
 
 クラウドファンディングは9月7日~27日まで実施。延べ246口、134万8千円を集めた。支援額10万円ごとに新たなダムカードを発行することとなっており、13基分をクラウドファンディング資金によって発行。これらは国土交通省が定めた統一デザインを採用し、一般向けに配布する。
 
 残りの22基については、国交省の統一デザインとは異なるデザインで東電HDが独自に発行。東電エナジーパートナー(EP)が販売する水力発電のみの電気料金メニュー「アクアエナジー100」の契約者限定で配布する。
 
 ダムカードの配布場所と時間は東電HDウェブサイトに掲載している。週末でも配布できるように、対象ダムだけでなく周辺の観光案内所や飲食店などにもカードを置く予定。