饅頭表面に企業ロゴやQRコードなどを刻印できる。右のまんじゅうのQRコードは画面越しでも読み取れるはず

 饅頭(まんじゅう)で企業PR?――中国電力グループで印刷や広告事業を手掛けるアドプレックス(広島市、隅川通治社長)が販売している「ご挨拶饅頭」が人気を博している。企業ロゴやQRコードなど、まんじゅう表面に好きな図柄を刻印できるのが特徴で、あいさつ回りの手土産用などに活用されている。

 ご挨拶饅頭は2019年度に販売を開始した。広島市の老舗和菓子店「平安堂梅坪」の人気商品である「吾作饅頭」を素材に、まんじゅう表面にレーザーを用いて図柄を刻印する。販売を担当するアドプレックス営業本部の大庭辰典主任が「レーザーで予想よりも細い線を描けた」と話すように、焼き型では難しい繊細なデザインが表現できる。似顔絵やイラストといった刻印にも対応可能だ。

 これまでに中国電力広島統括セールスセンターや中国電力のグループ企業をはじめ、広島県内の企業を中心に数多くの注文を受けてきた。取引先訪問や社内イベントなどの企業活動だけでなく、ゴルフコンペの記念品や結婚式の引き出物にも使われている。

 地域や顧客とのつながりをつくり、豊かな社会づくりに寄与することを企業理念に掲げるアドプレックス。同社営業本部の福原洋平部長はご挨拶饅頭について「つながりをつくるという弊社の思いを感じてもらえる商品になれば」とさらなる普及に期待を寄せる。

電気新聞2021年9月2日