郵便物の集配業務で使うノスリス

 川崎重工業が開発した電動三輪車「ノスリス」が、日本郵便の実証実験で採用された。東京五輪・パラリンピック期間中、交通規制が敷かれた都内で郵便物の集配業務に使う。両社は実証を通じて、ノスリスの利便性や耐久性、操作性などを確かめる。本格販売を見据えたノスリスの仕様、ビジネスモデルの検討にも役立てる。実証は9月上旬まで行う。

 川崎重工は2020年9月、社内公募による新規事業の第1号案件としてノスリスを開発した。ノスリスは電動アシスト自転車仕様と、普通自動車免許が必要な「フル電動仕様」の2車種を展開。今回の実証では電動アシスト自転車仕様を2台貸与する。

 同社は5月12日、クラウドファンディングサイト「マクアケ」を通じて、ノスリス100台を先行販売した。二輪車ユーザーからの反響は大きく、即日完売したという。販売再開時期は未定としている。

電気新聞2021年8月10日