北海道電力ネットワーク室蘭支店（水野治執行役員・支店長）は６月から、室蘭市に住む高齢者の新型コロナウイルスワクチン接種予約を手伝っている。室蘭市は電話とＬＩＮＥで予約を受け付けているが、スマートフォンの操作に不慣れな高齢者は電話を選ぶ傾向があり、つながりにくい状況だった。室蘭市から「ＬＩＮＥでの接種予約を支援してほしい」と要請された室蘭支店は、社員による予約のサポートを７日から開始。１１日に最初の高齢者が来社し、社員のサポートを受けながら無事に予約を終えた。
室蘭支店は「ワクチン接種で困り事があれば相談してほしい」と以前から室蘭市に呼び掛けていたこともあり、今回の要請を二つ返事で引き受けた。１０日には青山剛・室蘭市長が室蘭支店を表敬訪問。水野支店長らに「迅速に対応して頂いた」と謝意を述べた。
室蘭支店は地元ＦＭ局や新聞社への情報提供を通じて市民に予約サポートの開始を告知したところ、複数の高齢者から問い合わせがあり、１１日に最初の高齢者が来社。ＬＩＮＥでの接種予約を終えた後に「大変助かった」と感謝の言葉をもらったという。
ＬＩＮＥでの予約サポートを企画・担当した室蘭支店企画総務グループ所属の新入社員、種田愛佑さんは「どんな小さな支援でも地域の方々にありがたく思ってもらえることを実感した。今回の経験を生かし、今後も地域の声に耳を傾け、地域のためになる取り組みを積極的に続けたい」と話している。
ＬＩＮＥでの予約サポート期間は今月３０日まで。平日の午前９時から午後５時は、電話で事前に予約、来社すればサポートを受けられる。１日最大３０人まで受け付けている。
電気新聞２０２１年６月１７日
