除菌スプレーの使い方に注意!――。三菱電機はこのほど、室内の衛生対策に関する調査結果を公開した。調査では、新型コロナウイルス対策に室内でスプレーを使う人が多いことが判明。一方で、誤ったスプレーの使い方はエアコンの故障につながる可能性があるとして、エアコンにスプレーを直接吹き掛けないよう同社は呼び掛けている。

 調査によると、コロナ禍以降、衛生意識は高まっており、約9割が室内の衛生対策をしていた。このうち約8割がコロナ禍により、除菌スプレーの使用頻度が増えたと回答。散布場所はリビングが最多で、頻度は2日に1回以上が多かった。また、スプレーを衛生対策に活用する人のうち、エアコン稼働中にスプレーを使用した人は6割超、エアコンにスプレーを直接吹き掛けた人は2割弱いた。

 この結果を踏まえ、三菱電機は除菌スプレーの適切な使い方を提案。エアコンにスプレーを直接吹き掛ける行為は、内部の熱交換器に腐食が起こることがあり、冷暖房効率の悪化や製品寿命の短縮につながるとして、やめるよう呼び掛けている。エアコンは室内の空気を吸い込んで冷暖房するため、なるべく停止中にスプレーを使うよう求めている。

 調査はインターネットを通じて1月に行った。東京・大阪に住む30~59歳の男女600人からアンケートを取った。

電気新聞2021年4月9日