小林 和郎氏 愛知電機は2024年度から、5カ年の中期経営計画を始動させた。28年度に連結売上高1500億円、連結営業利益100億円の達成を目標に掲げる。ROIC(投下資本利益率)目標も採用し、連結で6%を目指す計画だ。欧米市場での電気自動車(EV)失速など事業を取り巻く環境が大きく変化する中、中計達成に向けてにどのように対応を図るのか。小林和郎社長に聞いた。
◇欧米のEV失速
――世界情勢を含め社会環境が急速に変化している。昨年の事業進捗は。
「電力機器事業は送配電会社、一般の需要家ともに需要は堅調だ。一般の需要家について言えば想定以上に需要が伸びている。小水力発電システムも実績が出てきた」