ホンダは9月1日、トヨタ自動車と協力し燃料電池(FC)バスと外部給電器、可搬型蓄電池を組み合わせて災害時などに電力を供給する実証実験用の機器を東京都港区のホンダ本社で公開した。公開したのは両社が実証で使う移動式発電・給電システム「ムービングイー」。同システムはトヨタのFCバスやホンダの外部給電器などで構成する。両社は自治体や他の企業とも連携して実証する計画で、システムを広くアピールするため公開した。
ホンダとトヨタという異例のタッグということもあり、現場には大勢の人が足を運んだ。本田技術研究所の岩田和之氏は1日が防災の日だったことから、「この日(防災の日)に(ムービングイーを)見せないと意味がない」と話していた。
トヨタのFCバスは「チャージングステーション」と呼ばれ、従来のFCバスと比べ水素搭載量を増やし発電能力を高めた。公開後はトヨタの東富士研究所(静岡県裾野市)で保管し、実証に備える。
電気新聞2020年9月2日
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