東京ガスは17日、グループ会社のスミレナ(東京都港区、酒井陽平社長)を通じて、住宅設備・機器の月額定額制サービスを提供すると発表した。給湯機やコンロなどのガス機器や、トイレやバスルームなど水回りの住宅設備を、初期費用や手数料なしの月額払いで購入できる。同日から営業を本格的に開始し、10年間で顧客50万件、売上高400億円を目指す。

 スミレナの酒井社長は記者会見で「お客さま一人一人の自分らしいライフスタイルに貢献したい」と意気込みを語った。サービスは持ち家の消費者を対象とし、関東圏で事業展開する。

 ノーリツ、リンナイ、LIXIL、TOTOの製品を扱う。ノーリツの最新型の給湯機を10年・120回払いで購入すると月額1800円になる。支払い年数により月額が変わる。分割払いに伴う手数料や金利などの負担は生じないため、リース契約と比べて価格競争力があるという。

 取り付け時の工事費用や、不具合時の修理費用は月額費用に含まれる。長期修理保証もサービスに入っている。買い替え時の撤去や設置の費用もない。

 スミレナの営業開始に伴うキャンペーンとして、7月16日までにサービスを申し込んだ先着100人に特典を贈呈する。提携したスタートアップ4社のサブスクリプション(定額課金)サービスを最大1万円分提供する。おもちゃレンタルや宅配パンなどのサービスも用意した。

電気新聞2020年6月18日