スウェーデンの3都市に導入する電気バスと充電ステーションのイメージ図
スウェーデンの3都市に導入する電気バスと充電ステーションのイメージ図

 ABBとボルボは、スウェーデンの3都市に電気バスとバス用充電ステーションを導入する。2020年末までにバス157台を提供するとともに、充電器19台を設置する計画。環境負荷低減に取り組む同国では、年間1億8千万回以上のバスの運行があるが、一部を電気バスに切り替えることで、二酸化炭素(CO2)排出を削減する考え。

 ABBとボルボが16日に発表した。バスを導入する都市は、同国南部ヴェストラ・イエータランド県のイエーテボリ、メンダール、パッティレ。同県は30年までに全ての都市交通を電化する計画で、今回の電気バスの導入はこの計画の一環となる。

 ABBらは現地のバス運行会社にバス車両を提供し、運行もサポートする。バスは最大150人が乗車できる仕様で、充電時間は3~6分程度。充電ステーションの状況は事業者の拠点から遠隔監視でき、安全を確保する。

 ABBのEモビリティインフラソリューショングローバルビジネス責任者のフランク・ミューロン氏は、「3都市の取り組みはゼロエミッションの未来に貢献する一例といえる」とコメントしている。ABBは、電気自動車(EV)向けの急速充電器を約80カ国、1万3千台以上を導入した実績がある。

電気新聞2020年1月23日