三菱自動車は、9月に千葉県などに甚大な被害をもたらした台風15号の復旧支援実績を公表した。同社は台風が千葉県を通過した9月9日から同月末までに、停電した介護施設など5地点に同社のプラグインハイブリッド車(PHEV)「アウトランダーPHEV」を派遣。東京電力ホールディングス(HD)に貸し出した車両を含め合計で12台を千葉県に送り込んだ。主に冷蔵庫や照明、スマートフォンに給電した。
同社は台風が通過した9月11日、千葉県にアウトランダーPHEVを移動させて待機。自治体から要請を受けた同12日から、本格的に介護施設で給電を開始した。入居者が200人を超える介護施設もあり、電源車が到着するまで洗濯機や乾燥機などにも給電した。
同社は9月から災害時に電動車を派遣する災害時協力協定を自治体と締結している。自治体とは災害発生前にPHEVの派遣体制や派遣先を協議し、緊急時の連絡先などを確認。災害発生時は迅速な初動対応で被災者を支援する。
この協定は既に京都府や静岡県など10自治体と締結。このほか約40自治体と締結に向けて協議しており、2022年までに全国の自治体との締結を目指している。
10日には都内でマスコミ向けにアウトランダーPHEVの給電機能説明会を開催。給電のデモンストレーションを行い、テレビや炊飯器の電源に利用できることなどをPRした。
電気新聞2019年12月11日
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