マカプゥと宮古駅の赤坂駅長による合図で久慈駅に出発するラッピング列車
マカプゥと宮古駅の赤坂駅長による合図で久慈駅に出発するラッピング列車

 「マカプゥ」とGO!――。東北電力岩手支店(近藤一英執行役員・支店長)はこのほど、三陸鉄道宮古駅(岩手県宮古市)で、同社マスコットキャラクターのマカプゥなどを描いたラッピング列車の運行開始を記念した出発セレモニーを開いた。東日本大震災で大きな被害に遭った三陸地域の復興を後押ししようと企画したもので、来年8月までの約1年間、三陸鉄道リアス線の久慈(久慈市)~盛(大船渡市)間を運行する。

 岩手県三陸地域は、今年3月の三陸鉄道リアス線の全線開通や、6月の三陸沿岸道路の気仙沼~宮古間の全線開通など、復興に向けたインフラ整備が着実に前進している。間近に迫ったラグビーW杯では、釜石市が試合会場に選ばれており、地域を挙げた盛り上がりが期待されている。

 こうした状況を踏まえ岩手支店では、復興を後押ししたいとの思いからラッピング列車の運行を計画。三陸鉄道の協力を得て運行が実現した。

 列車には、マカプゥと仲間たちが社会貢献活動に取り組んでいる様子や、同社が展開するくらしのトータルサービス「より、そう、ちから。+ONe」を紹介する内容が描かれている。

 出発セレモニーで近藤支店長は「三陸鉄道をはじめとする関係者の皆さまの協力の下、無事ラッピング列車の運行を開始することができ、喜ばしく感じている」とあいさつ。その上で「今後もグループスローガン『より、そう、ちから。』の下、地域の皆さまやお客さまに寄り添い、三陸地域を応援してまいりたい」と語った。関係者によるテープカットなどの後、夏休み期間中の子どもたちを乗せたラッピング列車は、マカプゥと赤沼喜典・宮古駅長による出発の合図とともに久慈駅に向けて出発した。

電気新聞2019年8月29日