九州電力は23日、昨夏好評だった自由料金メニューを対象とした割引プラン「熱中症予防プラン」を今年も実施すると発表し、同日受け付けを開始した。昨年同様、75歳以上の高齢者がいる家庭の夏の電気料金を割り引く。昨年は8、9月分の電気料金を10%割り引いたが、今年は9月の電気料金から1世帯につき1500円の定額割引を実施する。自由料金メニュー「スマートファミリープラン」「スマートビジネスプラン」に加え、オール電化契約顧客を新たに対象に追加した。

 熱中症予防プランは、高齢者に冷房や扇風機の活用を促すことを目的に昨年初めて実施。約16万4千件が加入するなど反響を呼んだ。申し込みは8月20日まで。昨夏プランに加入した顧客に送付される返信用はがきか同社ホームページ、電話で申し込める。

 会見した栗山嘉文上席執行役員・営業本部長は割引額1500円について、夏場の平均的な電気料金2カ月分の10%程度に相当すると説明。「昨年は9月検針日前日まで加入可能としたが、(期限などが)わかりづらいとの声が多かった。今年はわかりやすさを重視した」と述べた。

電気新聞2019年7月24日

<参考>
冷房を使って! 高齢者の熱中症予防へ、九州電力が電気代割引プランを緊急投入(2018年7月24日)