記録的な猛暑が続く中、エアコンや扇風機を積極的に活用してほしいと、九州電力は緊急対策として高齢世帯向けプランを設定した
記録的な猛暑が続く中、エアコンや扇風機を積極的に活用してほしいと、九州電力は緊急対策として高齢世帯向けに熱中症予防プランを設定した。同プラン利用には申し込みが必要

 九州電力は23日、新料金プラン「熱中症予防プラン(お年寄り応援プラン)」を発表し、申し込み受け付けを開始した。75歳以上の高齢者が居る家庭で、割引料金プラン「スマートファミリープラン」契約者が対象。8、9月分の電気料金(再生可能エネルギー発電促進賦課金を除く)を10%割り引く。同様なプランの設定は電力会社では初めて。

 記録的猛暑が続く中、高齢者の自宅での熱中症が多発する状況を踏まえ、冷房や扇風機の活用の一助として新料金プランを設定した。栗山嘉文上席執行役員・エネルギーサービス事業統括本部営業本部副本部長は、「熱中症予防として冷房や扇風機を積極的に活用してもらう緊急対策的なもので、地域・社会への貢献が目的」と説明した。

 申し込みは営業所への電話で受け付ける。申込期間は23日から8月31日まで。スマートファミリープランは2016年に設定された低圧顧客向け料金プラン。300キロワット時超過分(3段目)の1キロワット時当たり電力量料金が現行の従量電灯Bより1.08円安く、使用量が多いほどメリットがある。さらに2年契約割引の適用で年間777円安くなるため、従量電灯Bの全ての顧客が割安となる。

電気新聞2018年7月24日