11月20~22日にインテックス大阪(大阪市)で開催された日本初の核融合発電産業向け展示会「核融合発電ワールド」。核融合に関する本紙連載「フュージョンエネルギーに備えよ」の執筆者であり、核融合の最新知見をわかりやすく発信するウェブサイト「核融合の先生」などを個人で運営する尾関秀将さんが、大手企業・団体と肩を並べ、この展示会に出展した。現場の模様を振り返ってもらった。
「核融合の先生」として参加した今回の展示会。主催者のRXジャパンから9月末にオファーを頂いたことが、そもそものきっかけだった。企業・団体でもない個人活動家が出展してもよいのか尋ねたところ、「ぜひ」とのことで出展に踏み切った。
ブースは無料提供頂けるとのことだったが、問題はそこから。まず3㍍×2・7㍍×2・7㍍の真っ白な立体キャンバスを、来場者の目を引くようどうデザインし、何をアピールするか。そのための展示物とチラシの制作、30分間の出展社プレゼン内容をどうするか。考えることはいくらでもあった。
それらを決定したら、インターネットで発注・購買をかけるが、個人のためコストはかけられず、東京から大阪まで輸送が可能な量でなければならない。体調管理もしくじれば全てが水の泡になる。準備期は約1カ月半を費やした。結局、体いっぱいの荷物を抱えていくこととなり、実現したのが写真のブースだ。