齋藤経産相(左)から感謝状を授与された棚田社長(17日、東京・霞が関)

 経済産業省は17日、能登半島地震の復旧対応に貢献した企業・団体などに感謝状を授与した。感謝状はエネルギーインフラの復旧活動や災害支援物資の無償提供などで貢献した208者に交付。経産省総合庁舎で同日開催した授与式では、齋藤健経済産業相が北陸電力送配電の棚田一也社長ら代表者9人に感謝状を手渡した。

 感謝状は北陸電力、北陸電力送配電、両社の停電復旧に協力した北陸地域の各社に加え、応援を派遣した北海道~九州の一般送配電事業者8社と協力各社、北陸電気保安協会、北陸電気工事組合連合会、北陸電気管理技術者協会会員などに授与した。石油連盟や石油元売り3社、全国石油商業組合連合会、日本LPガス協会、石川県石油商業組合など石油・LPガス関連企業・団体も感謝状を受け取った。

 齋藤経産相は授与式のあいさつの中で、「(能登地震では)最大約4万戸の停電が発生するなど甚大な被害が出たが、皆さんの休日・昼夜を問わない復旧作業や支援物資の調達によって被災地の住民生活が改善された」と強調。各社の献身的な協力に謝意を示した。

 式典終了後、棚田社長は今回の復旧活動に関して、「『こころをひとつに能登』という(北陸電力グループの)スローガンの下、皆で復旧活動に当たることができた」と振り返った。停電復旧や応援派遣に協力した各社には「車中泊などをしながら作業して頂いて感謝しかない」と述べた。

電気新聞2024年6月18日