サコヴァー副首相(左)と加藤社長らが出席したMOU調印式

 積水化学工業は13日、スロバキア政府とペロブスカイト太陽電池の社会実装へ向け共同検討を行うと発表した。同社は次世代技術として期待される軽量で折り曲げ可能なペロブスカイト太陽電池の2025年事業化を目指し、開発に取り組んでいる。スロバキアは脱炭素へ向けた取り組みの一環として同技術の導入を検討している。このほど両者は、覚書(MOU)に調印。同国内の大学や研究機関と24~26年に法規制を含む社会実装への課題検討を行う方針だ。

 スロバキアはペロブスカイト太陽電池の社会実装へ向けた課題を、同国内の大学や政府機関の支援を受け取りまとめ、カーボンニュートラルに対する貢献度を評価する。積水化学はスロバキアから提供された情報を基に、日本国外、特に欧州市場への展開を想定し、事業確立に必要な戦略を検討する。

 9日に同社東京本社で加藤敬太社長、スロバキアのデニサ・サコヴァー副首相兼経済相らが出席し、MOUの調印を行った。

電気新聞2024年2月14日