「九州ロゴマーク」。「九・州・一」の3文字を組み合わせ「九州は一つ」の理念を象徴した
「九州ロゴマーク」。「九・州・一」の3文字を組み合わせ「九州は一つ」の理念を象徴した

 九州・山口地域の知事と九州経済界が政策面で意見交換などを行う第33回九州地域戦略会議(共同議長=広瀬勝貞大分県知事、麻生泰・九州経済連合会会長)は、九州・山口地域の一体感を国内外に示すため、同会議が作成した「九州ロゴマーク」を公表した。観光産業の発展や農林水産物の輸出拡大に向けた九州のブランドイメージとして活用する方針だ。

 同会議には各県の知事や九州経済界のトップ、九経連副会長兼九州経済同友会代表委員の貫正義氏(九州電力会長)も出席した。

 冒頭あいさつした共同議長の麻生・九経連会長は、九州で10試合が行われる2019年のラグビーワールドカップや、熊本県で開催されるハンドボール女子世界選手権など国際的なイベントを控えた現在は、九州・山口の魅力をPRしていく絶好の機会と指摘。「観光産業を九州の基幹産業としていく」との決意を表明した。

 公表した「九州ロゴマーク」は「九」「州」「一」の3つの漢字を組み合わせ、九州は一つとの理念を象徴。暖簾(のれん)をモチーフとしたデザインには、国内外から多くの人に「九州の暖簾をくぐって頂きたい」とのメッセージが込められている。

 ロゴマークの作成について福岡県の小川洋知事は「九州の魅力と活力、一体感を訴えていきたい」と強調。今後は各県と経済団体が連携して実施するPR活動の統一ロゴとして広く活用する。

 このほか会議では、15年10月に取りまとめた地域振興策「九州創生アクションプラン」の進捗状況を審議。19年までを実施期間とする(1)雇用創出(2)教育環境整備(3)子育て・出産支援(4)安心安全な暮らしづくり――の各プロジェクトについて、実効性を高めるための見直しや新たな目標設定などを議論した。

電気新聞2018年5月24日