認定証を受け取る東芝の綱川社長(中央)と中部電力の勝野社長(27日、中部電力本店)
認定証を受け取る東芝の綱川社長(中央)と中部電力の勝野社長(27日、中部電力本店)

 中部電力と東芝エネルギーシステムズは27日、中部電力西名古屋火力発電所7―1号(LNG、118万8200キロワット)が世界最高効率のコンバインドサイクル発電設備として、ギネス世界記録に認定されたと発表した。発電効率は63.08%(低位発熱量基準)を達成し、フランスのブシャン火力発電所の62.22%を超えた。同日、授与式が中部電力本店で行われ、勝野哲社長と東芝の綱川智社長が、ギネスワールドレコーズジャパンから認定証を受け取った。

 7―1号は2017年9月に営業運転を開始。ガスタービン3軸と蒸気タービン1軸を組み合わせる多軸式コンバインドサイクル発電方式を採用している。東芝が発電設備を受注し、建設を進めた。認定日は3月6日で中部電力の設備の認定は初めて。

 授与式で、勝野社長は「あくなき技術の探求が認定につながった」と喜び、「環境負荷低減の取り組みを世界にアピールできる良い機会。今後も世界最高水準の技術を追求していく」と力を込めた。東芝の綱川社長も「喜びに堪えない。中部電力の掲げる『燃料消費量の削減』に貢献できるだけでなく、東芝の理念『より良い地球環境の実現』も体現できた」と語った。

電気新聞2018年3月28日