「TEKKON」アプリのロゴ

 北陸電力送配電は17日、電柱の写真をゲーム感覚で投稿してもらい、配電設備の効率的な維持管理を図る実証試験を、福井、富山、金沢の3市で実施すると発表した。11月から12月の間、市民参加型イベント「電柱聖戦in北陸3都市」として開催する。インフラ情報を投稿するアプリ「TEKKON(テッコン)」を使い、参加者が投稿数を競いながら指定エリアの電柱写真を収集する。投稿数に応じたポイントの上位者に賞品を進呈する。

 イベントは11月25~29日に福井市、12月2~6日に富山市、9~13日に金沢市でそれぞれ開催する。

「TEKKON」アプリの地図上に示された撮影対象の電柱マーク。投稿が終わるとマークの色が変わる

 福井市で千基、富山市と金沢市で3千基の電柱が対象。スマートフォンでテッコンをダウンロードし、地図上にあらかじめ位置が示された電柱を撮影する。電柱番号、電柱の全体、根元の写真を投稿することでポイントを獲得できる。開催地域ごとに、上位者にはAmazonギフトカードが最高5万円分進呈される。

 テッコンはWhole Earth Foundation(WEF、本社シンガポール)が運用する社会貢献型アプリ。高経年化インフラを市民の力で評価し、インフラの安全を確保するために開発された。テッコンを利用した一般送配電事業者の取り組みは今回が初めて。既に、全国各地の都市でマンホールの写真を投稿するイベントが行われている。

電気新聞2022年11月18日